#「出会いと別れ」「縁」
長く沈没したコトルを出発し、僕は次の国ボスニアへと入った。
その日の夜、山の中でキャンプをし、夜空に浮かぶ星を眺めていた。
言葉にならないぐらいキレイだった。
星を眺めながら、ぼーっとしていた。ぼーっとしていたら、考えていた。
「出会いと別れ」について。
僕は今年25歳になった。
この人生はひとりで歩んできたわけではない。
たくさんの人との出会いと別れがあったからこそ、今の僕がいる。
そんなことを考えていると、たくさんの人の顔が頭の中に浮かんできた。
その当時の記憶を重ね、懐かしく思った。
いい出会いがたくさんあったからこそ、心から大切に想う人がたくさんいる。
出会いに恵まれ、僕は幸せだと思う。
いい出会いばかりではない。悪い出会いもあった。
でも、今はすべての出会いに感謝をしている。
同じ時間を一緒に過ごした人だから。
出会いは偶然なのか必然なのかは分からないけれど、
「縁」という不思議な力が、互いを引き合わせるのかも知れない。
だから、いい縁も悪い縁も、ひとつひとつを大切にしたい。
悪縁は切る必要があるけれど、ぶっきらぼうにするのは違うと思う。
多くの時間を共有した人から、ほんの一瞬だけだった人まで、
すべての出会いに意味があると思う。
“一期一会”
この言葉には奥深い意味があることを知った。好きな言葉のひとつ。
出会いは別れ。別れはいつも悲しい。
出会いが縁ならば、別れもまた縁だと思う。
僕は今、旅をしている。
毎日、出会いと別れを繰り返している。
「またどこかで会いましょう!」
旅人は皆、そう言って別れを告げるから、また会えると信じて前に進む。
すべての出会いと別れに意味があって、無駄なものは存在しないと思う。
出会いと別れは人を強くする。
たくさんの価値観に出会って、たくさんの喜怒哀楽を経験する。
そのすべての経験が成長に繋がっていくのだろう。
普段あまりメールとかしないから、自然と疎遠になっている人もいる。
別れを別れのままにしておくのは良くないと思ったし、
定期的に連絡をとることの重要性に、遅ばせながら気づかされた。
「出会いと別れ」「縁」大切にしていきたい。