#コトルからモスタル目指し、チャリを漕ぐ。
長く一緒に沈没したかおりさんと、仲良くなった韓国人のソンジをバス停まで見送り、僕は次の国ボスニアを目指す。
コトルからヘルセグノビという街までは、アドリア海沿いに道を進む。
景色があまり代わり映えしないまま、約45km。でも、この山肌は圧巻。
沈没しすぎたせいなのか、チャリを漕ぐのが辛かった…
チャリダーの石田さんの書籍にも「沈没後の走行は辛い」
的なことが書いてあったのを思い出し、この状況にひとり笑った。
ヘルセグノビの街へ入る少し手前で右折し、ボスニア国境を目指すのだが、
そこからは辛い山道が待っていた…
コトルでの沈没の理由のひとつに「山越えからの現実逃避」というのがあった。
現実逃避し続けた結果、怠けた脚に戻っていた。
さらにしんどい思いをすることになるなんて…くそぉ(´;Д;`)
辛い登り坂にヒィヒィ言いながら、チャリから降りて押して進んだりもした。
気づいた時には、左に見える山に雲がかかっていた…
そんなに標高が高いわけでもないのに、雲が近い。
しばらく進んで、イミグレに到着し、出入国の手続きをする。
ボスニア側の係りの人がとても気さくでいい人だった。
「スピード検知のレーダーがあるから、スピード違反に気をつけてね。」
って、笑って冗談を言ってくれた。笑顔になったし、嬉しかった。
それからも会う人みんなが笑顔で接してくれた。
こういう小さなことが嬉しくて、幸せと人の温かさを感じる。
最近、陽が落ちるのが早くなってきて、夕方5時頃には真っ暗。
キャンプのためにテントを張ったりするので、走行時間は短くなる。
だから、走行距離も短い。
コトルからモスタルまでは2日半かかったのだが、山の中でキャンプを2回した。
たぶん夜中と明け方は一桁台の気温。
でも、意外と快適に生活できることを知った。(朝露が厄介…(´-`).。oO)
片付け中のこんな写真しかない…
フライシートは乾かしている時だったので、インナーだけの裸の状態。
モスタルの少し手前にあった街がいい感じだった。
赤い屋根の家で統一されていて、全部の家に煙突があった。
その煙突から、もくもくと白い煙が出ていてなんとも言えない情緒があった。
こんな感じで、モスタルに無事到着。